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食品メーカー内定 北海道大学大学院 栗山拓也さん

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就活データ
志望業界:食品 説明会参加:80社(食品関係をメインに幅広く) 先輩訪問:3人(食品) エントリーシート提出:47社 面接:20社 内定:4社(食品関係3社、日用品メーカーの販売会社1社) 活動費用:約18万4500円(交通費・宿泊費0円、スーツ・靴・カバンなど2万円、外食費5万円、証明写真7500円、クリーニング代7000円、ノートパソコン7万円、Wi-Fi3万円。1日に複数の面接を入れることにより、札幌・東京間の往復回数を減らした。往復運賃は44万円かかったが、企業からの支援があり最終的に持ち出し金は0円に。宿泊先が実家だったことも節約ポイント)

「自分らしさ」のキーワードを見つけ、企業カラーとマッチング!

就活を意識し始めたのは大学院1年の6月。技術系・事務系のどちらで就活を進めるか、真剣に考え始めました。まずはインターンシップに応募。大手企業2社に応募し、食品メーカーの5日間のインターンシップに合格。インターンシップへの応募の時点で、すでに熾烈(しれつ)な選抜があることを思い知らされました。

 

インターンシップでは、さまざまな部署で働く社員の声を聞くことができて、将来を考える上で素晴らしい判断材料になりました。また、そこで知り合った就活仲間との出会いが、自分を成長させてくれたと強く感じています。将来のことを真剣に語り合える仲間ができ、刺激を受け、就活中にも連絡を取り合い、今でもいい付き合いが続いています。

 

企業の採用広報が開始となる3月までは、ひたすら自己分析に費やしました。「自分とは何か」を問い続けるために小学校からたどり、印象に残っていること、その時感じたことをワードファイルに打ち込みました。また、自分を中心軸にしてこれまで何をやってきたかをどんどん図に書いて掘り下げていくツリー型の方法はやりやすかったです。これらの自己分析から見えてきたのが、「チームワーク」「誰かのために」というワード。要するに「人とのかかわり」が自分らしさだったのです。

 

本格的に就活を始めた3月からは、銀行・商社・メーカー(食品・電機・化学・素材など)・人材サービス・コンサルティング会社など幅広く学内企業セミナーに参加して志望業界・企業を研究。その結果、たくさんの人とかかわり、毎日の生活に密着している食品業界に興味を持ちました。研究室で毎日のように研究を続け、「これって誰のため?」と、人の役に立っていることが実感できなかったジレンマのようなものが就活で明確になりました。だからこそ、成果を身近に感じられる食品関係の仕事に就きたいと思ったんです。

 

3月からの企業説明会では、自分のイメージしている企業カラーと働くうえで「実際はどうなのか?」を知りたいと思い、企業の担当者に率直に質問を投げかけるように心がけました。「ワイワイ・ガヤガヤ」「アットホーム」「体育会系」「イベント好き」など、いろいろな企業カラーがあることを知り、志望先を絞ることができて有意義でしたね。

 

3月中旬に、学内のキャリアセンター主催の公開模擬面接に参加しました。企業の担当者による面接を大集会室で公開するというもの。たくさんの人に見られる中でのやりとりはとても緊張しましたが、それ以上に面接担当者の質問内容の奥深さに驚き、これを機会にエントリーシートの内容や面接対応などの見直しを図りました。

 

面接がうまくいかなくても落ち込まず、ありのままの自分をアピール!

3月下旬から6月中旬にかけては、ひたすらエントリーシートを記入。その内容は、学生時代に力を入れたこと、自己PR、志望動機などで、研究室の先輩や友人に添削を依頼し、第三者の意見も大いに参考にしました。

 

4月から始まった面接はうまくいかず、ほとんど2次選考で落選。選考が進むにつれ、反省点が見えてきました。面接での受け答えなどを振り返り、反省と改善をワードファイルに打ち込み、対策を練りましたね。面接で緊張することはなかったのですが、それが逆に「落ち着き過ぎて、熱意が感じられない」という印象になってしまったのではと思います。それでも最後まで自分らしいスタンスで面接に向き合いました。「うそのないありのままの自分」が一番のアピールポイントだと思ったからです。

 

7月に入ってもなかなか志望会社からの朗報はなく、内々定のないまま8月を迎えることに。でもここで一喜一憂して、立ち止まってはいられない状況でした。「悔いはない。縁がなかった」と前向きに思うしかありません。そんな中、8月上旬に食品メーカーの志望会社から内々定の連絡がありました。気持ちはほとんど固まっていましたが、選考中の企業が残っていたので、「最後まで就活をやり遂げたい」と思い、就活を続行し、満足のいくかたちで就活を終えることができました。最終的には、第1志望の食品メーカーへの入社を決めました。理由は、内々定をもらった食品関係の2社と比較して、営業、商品開発、生産管理、人事、広報、海外仕入れなど、事業領域が広く、働き方の幅が広がることへの魅力を感じたからです。

将来の目標は、現時点では明確なものがありません。まずは営業という立場で量販店を担当し、「おいしさとはどういうものなのか?」を実際に見て感じ、「おいしさ」をわかりやすく伝えたいと思います。商品の魅力を多くの人に伝え、生活者目線で幅広く役立ちたいと思います。

 

就活を通して面接で感じたことは、イメージしていたよりラフだったこと。クールビズあり、私服OK!ありでした。「見た目よりも、内面をきちんと見てくれる」という印象。だからこそ、自分らしく面接に臨み、自分らしさをアピールすることが大切だと感じました。唯一、今思う反省点は、「印象に残る就活生になれなかった」ということ。もっと企業や業界のことを深く調べていたら、鋭い質問ができ、企業にインパクトを与えられたと思います。

 

低学年のときに注力していたことは?

小学校から高校までサッカー一筋だったので、大学ではいろいろなことにチャレンジしようと考えていました。大学ではギターを始め、路上ライブも経験。北海道内をドライブで回り、海外旅行にも行きました。大学院に入学した後は、プレゼンを通して、わかりやすく物事を伝える表現方法や説明能力を身につけたいと思い、研究テーマを発表するイベントに数多く参加。中でも高校生に向けてのイベントでは、動画が全国に生配信され、リアルタイムでたくさんの感想を受け取ることができて、勉強になりました。この経験は就活にも役立ちましたね。

 

就活スケジュール

大学院1年8月
5日間のインターンシップに参加
食品メーカーのインターンシップに合格し、参加。総合職と研究職の仕事内容とやりがいを知ることができ、営業に興味を持った。参加していた学生から刺激を受け、就活への意識が高まり、将来のことを話せるいい仲間ともなった。
大学1年10~2月
学内の就活セミナーに参加
幅広い業界のセミナーに積極参加。「就活とは?」を理解し、どういう働き方をしたいのか、大まかにイメージできるようになった。
大学1年1~3月
自己分析・企業研究を進める
キャリアセンター主催のセミナーに参加し、自己分析と業界研究の進め方を学んだ。自己分析により、一人で黙々と一つのことを追求するのではなく、「たくさんの人とかかわり、幅広い仕事に携わりたい」という方向性を導いた。
大学1年3月
学内企業説明会に参加
幅広い業界・多くの企業の説明会に参加し、業界・企業の雰囲気をつかむように努めた。人事の方を通して企業カラーを知ることができ、志望先を絞ることができた。公開模擬面接にも参加し、面接の難しさを知り、コツをつかむ。
大学2年4~6月
エントリーシート提出ラッシュ
エントリーシートの提出と選考時期にばらつきがあったため、エントリーシートを作成しながら面接対策をする時期が長く続いた。移動が増えたため、飛行機や電車の中で就活用に購入したノートパソコンを使ってエントリーシートを作成していた。
大学2年8月
就活終了
内々定がないまま8月を迎えたので不安があったが、初旬に志望企業の一つから内々定をもらい安堵(あんど)。選考中の企業が残っていたので、悔いの残らないよう最後まで就活をやり遂げ、すべての活動を終えた。仕事領域の幅の広さを考慮し、内定先を決定。

 

就活ファッション

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大学の入学式前に購入したストライプの黒スーツとビジネスバッグを使用。シャツは3着用意し、ネクタイは後輩と友人からプレゼントされた思い入れのある大切なネクタイ2本を使用した。深いこだわりはなく髪形もいつもと変わらずで、心がけていたのは清潔感を出すことくらい。

 

取材・文/西海磨寿美 撮影/亀谷光


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