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銀行内定 東北福祉大学 山崎拓馬さん

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就活データ
志望業界:銀行、ガス、ハウスメーカー 説明会参加:20社(うち合同企業説明会7回) 先輩訪問:2人(銀行2人) エントリーシート提出:17社 面接:10社 内定:1社(銀行) 活動費用:約9万5000円(交通費1万円、スーツ・靴・カバン6万円、外食費2万円、書籍代5000円。交通費は主に電車だったので安く済ませられた)

2年生の時にインターンシップに参加して、銀行の魅力を再確認

もともと、経営の勉強がしたくて今の学科を選んだこともあり、大学入学当初から銀行に興味がありました。大学2年生の2月には、1〜2年生向けに行われていた地元仙台の銀行のインターンシップに参加。4日間かけて、講義を聞いたり、金庫や営業風景を見せてもらったりしました。お札を数えることを札勘(さつかん)と言い、正しい数え方があるのですが、その体験もしました。このインターンシップに参加したことで銀行は幅広い業務をしていることがわかり、行きたいという気持ちがより強固なものに。特に魅力を感じていたのは、融資業務です。立ち上げたばかりの企業に投資をして、数年後には何億もの利益を挙げている会社になる。農業などにも投資をする。こういった仕事はとても面白そうだと感じました。

 

3年生の11月になると、学内で先輩就活生の話を聞くことができるイベントが8回くらいあり、すべての回に参加しました。就活に向けて何をすればいいのかもわかっておらず、不安を感じていたので…。ここでは、実際に先輩がどのような就活対策本を使っていたのか、会社を訪問するときにはどのようなことに気をつけた方がいいのかなど、具体的な話を聞くことができました。今振り返ってみても、この学内イベントは、自分の就活の原点になっていると思います。

 

そこで教えてもらったもう一つの有益な情報が、ハローワークの活用についてです。早速、12月にハローワークのキャリア講座に通い始め、エントリーシート、面接、説明会、マナー、業界研究、企業研究、グループディスカッションなど、ほとんど一通りの就活対策をすることができました。毎回要点をまとめた冊子を配布してくれていましたので、実際に面接を受ける前などに読み返すこともできて本当に感謝しています。それに、他大学の学生とも交流することができ、「負けたくない!」という良い意味でのモチベーションアップにも効果がありましたね。

 

そして、2月には、2年生の時とは違う銀行のインターンシップに参加。そこでは事業内容についての説明があり、やはり前回同様に札勘がありました。この銀行は、この時点で自分の中では第1志望になっていましたので、プログラムが終わってからも残って積極的に質問していました。この銀行に魅力を感じたのは、先輩社員が自分の思っていることをありのままに話してくれたからです。人間性にひかれていったのだと思います。

 

金融業界のことをより深く知るためにも、できるだけ多くのインターンシップに参加しようと思っていたのですが、日程が重なっていたため、ほかの銀行のインターンシップには参加できず。ただし、いろいろな企業を調べていくうちに、銀行以外にも興味を持った業界がありました。その一つが広告業界です。ある広告会社のインターンシップに参加したところ、厳しいフィードバックを受ける内容でしたが、3日間、自分が大切にしている考え方についてディスカッションして発表したり、社会人と学生との違いを考えたりして、とてもためになりました。

 

早めに動き出し、頑張り続けたことで得られた、第1志望の銀行からの内々定

3月の合同企業説明会は、スケジュールが合うところはすべてに参加。それも、人事の方に顔を覚えてもらえるように、毎回朝一で行って先頭に並びました。さらに、同じ会社が何回出ていても、毎回足を運んでいましたね。

 

このころ、「家」という一世一代の買い物をお客さんに提供することで、その人のライフプランに携わることができるハウスメーカーにも興味を持つようになりました。そして、いろいろな物を扱っている商社にも。しかし、いざ面接を受けてみると、全然うまくいきませんでした。ずっと第1志望だった銀行の面接では、自己分析で見えてきた自分の強みや弱みを志望動機につなげて話すことができていたのですが、ほかの業界ではちょっとでも突っ込まれたらそれ以上答えられず…。

 

このままではダメだと思い、自己分析の結果を紙に書いて、毎晩それを読んでから寝るようにしました。これで自分の中に考え方のベースができ、面接本番ではリラックスして笑顔で話ができるように。自己分析がしっかりとできていないと、業界研究をしても自分がやりたい仕事がわかりませんし、面接も対策のやりようがありません。早めに自己分析をやっておくことで、就活がスムーズに進むのではないでしょうか。

 

その後は順調に選考が進んでいったのですが、第1志望の銀行から1カ月以上合否連絡が来なかったため、これは落ちたのかもしれないと思いました。さらに、「この銀行がダメだったらほかの銀行も全部落ちるかも」「そもそも金融業界に向いていないのかな」「業界絞りすぎちゃったからほかも受けた方がいいかな」と、どんどん悪い方へ考えてしまい、一時期、ほとんど興味のない会社の説明会に足を運んでいたこともあります。もちろん、そんないい加減な気持ちで説明会に参加しても、その後の選考を受けようという気にはなれませんでしたが…。

 

そんな迷走をしていたところ、その銀行から面接通過の連絡があり、その後さらに2回の面接を受けて、無事に内々定を頂くことができました。第1志望の企業でしたので、もちろん承諾してほかはすべて辞退。最終的には、早めにインターンシップに参加し、学内の先輩就活生の話が聞けるイベントやハローワークでのキャリア講座など、できることから何でも取り組んでいたことで、良い結果に結びついたのだと思います。

 

低学年のときに注力していたことは?

大学1年の時から、デパートのお惣菜売り場でアルバイトをしていました。接客業なので、マナーやクレーム対応についての基本はそこで身につけることができましたね。それに、そのお店は仙台では有名なので、面接の時に話を盛り上げるための良いネタにもなったと思います。

 

そして、もう一つ本気で取り組んでいたのが、オープンキャンパスの企画・運営をするサークルの活動です。メンバー同士の人間関係を築いていき、入試センターとも協力し合いながら、キャンパス内を案内するためのプランを考える。そして、当日はスタッフとして高校生を誘導。ほかの大学は年に2回くらいオープンキャンパスを行うことが多いようなのですが、東北福祉大学では年に7回実施します。大変ではありましたが、友達も入試センターで働く職員の方とのつながりもでき、就活で困った時には相談に乗ってもらうこともありました。

 

就活スケジュール

大学2年2月
インターンシップに参加
銀行が実施している1〜2年生向けのインターンシップに参加。金融業界に興味があるというそれまでの漠然とした想いが、銀行で働きたいという明確なものに。
大学3年11月
先輩就活生の話を聞くイベントに参加
大学の就職キャリア支援部が主催する、先輩就活生の体験談を聞くことができるイベントにすべて参加。合計8回程度。
大学3年12月
ハローワークのキャリア講座に参加
ハローワークが実施している、面接、エントリーシート、企業分析などの対策ができる講座へ参加。講座以外でも自己分析を始める。
大学3年2月
インターンシップに参加
2年生の時に参加した時とは違う銀行のインターンシップに参加。
大学3年3月
合同説明会、個別の会社説明会
参加できる合同説明会にはすべて参加。さらに朝一で並んで、企業の人事担当者へアピールするようにしていた。3月下旬からは個別の会社説明会も開始。
大学4年4月
選考開始
銀行やガス会社などで選考が開始。
大学4年5月
新しく銀行以外の会社説明会に参加
第1志望からの銀行から1カ月以上連絡がなかったため、焦ってほかの業界の企業を見始めるが、5月の下旬に面接通過連絡が来て次の選考へ。
大学4年7月
内々定
第1志望の銀行から内々定。ほかに選考が進んでいる銀行が複数あったが、すべて辞退して就活を終える。

 

就活ファッション

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黒色と紺色の一般的なリクルートスーツを2着購入(秋用と夏用)。ネクタイは3本用意して毎日違うものを着用。志望度が高い企業の面接では、いつも決まったネクタイをしていった。シャツは6枚用意することで常にシワのないキレイなものを着て行けるように。靴は2足準備し、説明会用と面接用と分けていて、毎日磨くようにしていた。

 

取材・文/芳野真弥 撮影/佐藤修


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